ビタミン剤とサプリメントを取り扱うイギリス企業「Healthspan」の調査によると、「人生のうえでもっとも“活力”に満ちた時期は31歳である」ことが分かりました(イギリス人の成人2,000人を対象にした調査)。
31歳をピークに段々、活力は衰退していきますが、だいたい30代の人々はエネルギッシュな人生の“最盛期”になります。
この31歳の時には、人生で一番バイタリティあふれる生活をしており、仕事や趣味、子育てに追われ、最も充実した時期を過ごしているのです。
20代のほうが、仕事も趣味や恋愛などで忙しそうなイメージを持たれがちですが、不摂生な生活になりやすく、社会生活上の活力という面では30代よりも劣ります。
ではなぜ、30代が最も活力にあふれているのか?
それは、この年代が一生の中で最も幸福度が高いだからとか。
さらにこの調査によると、50代になると再び、少ないながらも活力が復活してくることが分かっています。
というのも、50代になると、だいたい子育ても終わり、また仕事ではよりストレスの少ない立場になる人が多いため、精神的な余裕ができて、充実度が高まるということです。
では、もっとも活力の低い40代は、どう対処すれば良いのか。
40代になると、体力的にも精力的にも下降線になり、締まりのない体になりがち。
さらに、仕事のプレッシャーも大きく、深刻な活力不足になります。
この活力不足は、運動や規則正しい生活ももちろん大切ですが、食事(食べ物)を変えるだけでもかなり違ってきます。
そこで、30代のときのようなバイタリティを取り戻したいとき、手に入れやすく栄養価にすぐれた食べ物を10紹介します。
40代必見!精気・活力が劇的に増える食べ物10選
活力、精気がアップする食べ物を、10ピックアップしました。
どれも40代の太りやすい体のために、カロリーが低めでダイエットにも効果的。
精をつけながらぜい肉も落とす、そんな理想もかなえてくれる食べ物です。
スタミナ食の代表格「にんにく」
活力アップの食べ物の代表格「にんにく」。
にんにくに豊富に含まれるスコルジニンには、疲労回復、新陳代謝促進、滋養強壮の作用があるといわれています。
さらに、にんにくには亜鉛とアリシンも多く含まれており、亜鉛は精気アップ、精子の増産に寄与するほか、アリシンの抗バクテリア作用で、風邪予防にも効果的。
毎日のハードワークを乗り切るために、積極的にとりたい食べ物です。
アリシンを多く含む食べ物
ニンニク、ネギ、ニラ、アサツキ、ラッキョウ、タマネギなど
アリシンを多く含む食べ物のメニューなら、ニンニクたっぷりの「レバニラ炒め」がおススメ。
ニラはにんにく同様、アリシンを含み、疲労回復や滋養強壮に効果的。
また、レバー(豚レバー)は亜鉛や鉄分が豊富で、亜鉛は精気アップ、鉄分は血液の産生をサポートし、血液サラサラになります。
レバーとニンニク、ニラはまさにベストマッチなのです。
精力増強に「山芋」
「山芋」には精気アップ、血液サラサラ、細胞の老化を予防するアルギニンというアミノ酸が豊富に含まれており、活力アップに不可欠です。
アルギニンは一酸化窒素を生成し、血流が改善するほか、成長ホルモン分泌を促す作用があります、
また、精液の8割を占める成分でもあり、特に男性がとりたい成分です。
そのほか、山芋のネバネバの正体ムチンは、新陳代謝を活発にし、疲労回復に効果的とされています。
アルギニンを多く含む食べ物
山芋、大豆、高野豆腐、ナッツ、ゴマ、オートミールなど
山芋を効果的に食べるなら、すりおろしてとろろにしたものを、アルギニンを含んだ大豆製品である豆腐にかけた、「とろろがけの冷ややっこ」がおススメ。
低カロリーで高タンパク、高栄養価で、ダイエットにもピッタリの一品です。
疲労回復に「オクラ」
「ネバネバ食材」に多く含まれるムチンは、肝機能、腎機能アップに効果的。
タンパク質の吸収をサポートして疲労回復に寄与し、血液サラサラ効果もあるほか、粘膜を保護する作用もあります。
また、ムチンは納豆にも多く含まれます。
オクラに納豆を和えた「オクラの納豆和え」は、ローカロリーなうえ疲労回復にベストマッチなメニューです。
ムチンを多く含む食べ物
山芋、オクラ、納豆、モロヘイヤ、ナメコなど
亜鉛が豊富な「牡蠣」
男性の活力に必須の亜鉛。
「牡蠣」には、鉄分、カルシウム、銅などのミネラル類、ビタミン類を多く含みますが、特に注目したいのが亜鉛です。
亜鉛は、アメリカでセックス・ミネラルと呼ばれるほど、精気アップに大きく関係します。
生体機能に大きく影響するほか、精子の造成など生殖機能やホルモン合成にも深く関係してきます。
亜鉛不足になると、性欲減退や前立腺障害のリスクが高まるだけでなく、慢性的な疲労感、抑うつ状態になりやすくなるともいわれるほど、重要なミネラルです。
ただ、深酒をすると亜鉛は体外へ排出されてしまうので、注意してください。
亜鉛を多く含む食べ物
牡蠣、ココア、アーモンド、抹茶、海苔、牛の赤身、干しエビなど
牡蠣を食べるなら、カロリーの高いフライやアヒージョなどではなく、シンプルに酒蒸しがおススメ。
カロリーが牡蠣と酒の分のみに抑えられるだけでなく、牡蠣の風味が最大限に引き出されます。
脂肪肝を予防「イカ」
イカに含まれるタウリンは、肝臓に蓄積された中性脂肪を排出し、肝機能をアップさせるほか、心機能の増強作用もあり、動脈硬化、高血圧、むくみ予防に効果があるとされています。
またタウリンは、多くの栄養ドリンクに含まれ、疲労回復、活力アップにも寄与します。
タウリンを多く含む食べ物
イカ、タコ、ハマグリなどの魚貝類、スルメの白い粉、魚の血合いなど
イカを使った料理は無数にありますが、イカの栄養をダイレクトにいただくなら、「丸焼き」がおススメ。
イカ自体ローカロリーですし、丸焼きなら調味料のカロリーも少なくて済み、ダイエットにも効果的です。
肥満予防にも「昆布」
きざみこんぶ、えながおにこんぶ、まこんぶ、がごめこんぶ、りしりこんぶなど、色々な種類の昆布がありますが、どれもカリウムを多く含んでおり、筋肉の動きをサポートする作用があるとされています。
また、昆布はヨウ素が豊富で、特にきざみこんぶに多く含まれています。
ヨウ素は糖を分解に寄与するため、肥満予防に効果的な成分。
さらに、糖のとりすぎは、肥満だけでなく無気力の原因になるので、活力アップにはヨウ素は欠かせません。
こんぶを食べるなら、「つくだ煮」がおススメ。
一度にたくさん食べられますし、ご飯のお供だけでなくお酒のつまみにもピッタリです。
ただ、昆布自体はローカロリーですが、つくだ煮は大量の砂糖が使われているので、食べすぎは注意してください。
スタミナアップの代名詞「うなぎ」
「うなぎ」は、滋養強壮・活力アップ効果的な食べ物として良く知られています。
ビタミンA、ビタミンB、ビタミンE、亜鉛などの栄養素をバランスよく含んでいて、精気アップにはうってつけの食材です。
ビタミンAが免疫機能を高め、ビタミンBは消化を促しつつ、成長ホルモン分泌を促進、ビタミンEで血行を改善して、細胞の老化予防に効果的と良いことずくめ。
うなぎ料理というと、やはりかば焼きをのせた「うな重」ですが、ダイエット中はご飯の食べすぎに注意。
注文するときは、ごはん少な目にしてください。
うなぎは、すっぽんに次いで高価ですが、英気を養いたいときに食べておきたい食べ物ですね。
中国古来のスタミナ食「すっぽん」
中国では、古くから精力増強・若返りに良いと珍重された「すっぽん」。
日本では、すっぽん鍋で知られています。
すっぽんには、活力アップに不可欠なアルギニン、亜鉛、必須アミノ酸が多く含まれており、ビタミンAとBが、血液の増産をサポートし、血行改善にも寄与します。
すっぽんは高価ですし、取り扱っているお店も少ないですが、うなぎ同様、精をつけたいときに食べたい食べ物です。
栄養価の高いフルーツ「アボガド」
「アボカド」は、森のバターとも称される果物です。
果物が精気増進に効果があるのかイメージがつかない人も多いと思いますが、アボカドの場合、「最も栄養価の高い果物」としてギネス登録されるほど滋味豊富で、ビタミンを10種類、ミネラルは11種類も含んでいる、ほぼ完全食なのです。
精力増強にも有効で、男性ホルモン分泌を促進するビタミンEを特に多く含み、血行を改善し、活力アップに寄与します。
アボカドは、そのまま食べるのも良いですが、「サラダ」として食べるのがおススメ。
独特の青臭さも消えて食べやすくなりますし、ほかの野菜や魚といっしょにとれて、より栄養バランスが良くなります。
ただ、アボカドはフルーツの中ではカロリー高めなので、ダイエット中は食べすぎに注意してください。
ドライフルーツで手軽に「プルーン」
活力アップに、アボカドに並んでおススメしたいのが「プルーン」です。
プルーンは、アンチエイジングの美容食として女性に親しまれていますが、実は非常にすぐれた栄養食で男性も食べておきたい果物。
カルシウム・カリウム・鉄分・ビタミン類など、活力アップにつながる栄養素がバランスよく含まれている優秀な食べ物です。
プルーンは、そのままだとすっぱすぎるので生食することはあまりなく、ドライフルーツの状態でいただきます。
見た目はレーズンをそのまま大きくした感じで、甘くて食べやすいので、フルーツの酸味が苦手な方でも食べられると思います。
仕事の合間や小腹が空いたときなどに、おやつ感覚で手軽に食べられるのもメリット。
また、ドライプルーンは、スーパーのほかコンビニでも手に入れることができます。
がっつり飯を食べてもスマートなデキる男になる方法とは?
毎日のハードワークでも、いつも精気にあふれ活力ある人がいます。
こういう人は、総じて「デキる男」という感じがしますよね。
活力にあふれ、疲れにくい体を手に入れている人と、そうでない人の差は何なのか。
それは、「食べ方」にあります。
同じがっつり食べているのに「活力がある人」と「ない人」で分かれてしまうのはなぜか?
体力に自信がある人と自信ない人の食事記録を、比較しながら見てみましょう。
「体力に自信ある」1人暮らしの男性の食事の例を見てみると、
朝:おにぎり2個(コンビニ)
昼:肉野菜炒め定食(外食)
夜:あさりときのこのパスタ、味噌汁(家)
一方、「体力に自信がない」1人暮らしの男性の食事例を見てみると、
朝:食パン1枚(家)
昼:おにぎり1個、カップラーメン1個(自席)
夜:かつ丼大盛り、味噌汁、サラダ(外食)
一見、二人ともがっつり食べているように見えるのに、片方は精気にあふれ、もう片方は疲れ気味。
この違いは、いつの食事でがっつり食べているか?にあります。
体力のある人は昼にがっつり飯を、体力がない人は夜にがっつり食べています。
夜がっつり食べると、消化されないうちに寝るため、脂肪になりやすく、太る原因にもなりますが、ほかにも弊害があります。
寝る前にがっつり食べると、体は消化するのにかかりきりになり、良質な睡眠がとれないので、翌朝まで疲労を残してしまうことになるのです。
また、夜がっつり飯が常態化し、体重が増えるにともない体に負担がかかり、そのぶん疲労も感じやすくなります。
つまり、活力あふれた男になるには、夜のがっつり飯はNGというわけですね。
夜のがっつり飯⇒昼のがっつりへシフトするコツ
では、夜のがっつり飯を昼へウェイトをシフトさせるためには、どうすれば良いか?
夜食べているメニューを、そのまま昼のメニューと交換できれば、一番手っ取り早いですが、そうでない場合は、昼に品数を増やすように意識してみることです。
汁物やサラダはローカロリーで太りにくいですし、主食がおにぎりとカップ麺だったのを、どちらかコンビニのおでんや焼き鳥に変えるというように、カロリーをおさえながら量を増やすこともできます。
もちろん、そのぶん夜は軽くする必要があるので、慣れるまでは大変かもしれませんが、食事のウェイトを少しでも早い時間にシフトしていくのを意識するのが大切です。
忙しい朝もきっちり食べる
食事のウェイトを早い時間に持ってくる一環として、体力をアップさせるためには、朝食もしっかり食べたいところです。
体力に自信がない人の食習慣では、朝は食べないか、パンとシリアルだけというコールドミール(加熱しない冷たい食事)で済ます場合が多い傾向にあります。
さらに、朝は野菜ジュース、昼はサンドイッチといった2食もコールドミールという人も少なくないようです。
これでは、低体温を招き、代謝も上がらずやせにくくなりますし、病気に弱くなってしまいます。
先ほどの朝食の食事例で、タフな人がおにぎり2個なのに対し、ひ弱な人が食パン1枚では、そしゃくの数と、消化による内臓の働き具合をみれば、前者の方が体温は上がりやすくなります。
朝は、インスタントでも良いので汁物を飲み、主食をよくかんで食べることが大切。
朝はしっかり食べても、寝る前のがっつり飯に比べれば太りにくいので、朝、昼に食事のウェイトを持ってきて、夜は素食にするのが、活力をアップさせながら太りにくくなるポイントです。
デキる人は、いつもがっつり食べているように見えて、実はしっかり自己管理しているというわけですね。
まとめ
活力、精気をアップし、30代の魅力を取り戻すには、これまで紹介した10の食べ物をとり入れるだけでなく、3食の食事のとり方にも気をつけることが大切。
ぜひ、今日から実践してみてください。